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《アニメ》Rewriteのススメ【Terra編解説】②

Rewrite
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皆さま、こんばんは。
このような辺境まで、お越し頂き、ありがとうございます。

先日より、ご紹介しております、アニメ『Rewrite』が、大団円を迎えました。 
うん、良いまとめ方でした! 私としては大満足です。
ただ一つ、惜しむらくは、瑚太郎の両親の件がなかった件ですね。
まぁ、ですが、アニメ版は、ラストが綺麗に纏まっていたので、いい感じです。

さて、そこで、最後まで視聴をして尚、イマイチよく分からんぞ!という方や
ネタバレとか気にしないから、全容をある程度知っておきたいという方に向けて、
独断と偏見と私見だらけの解説記事を書いてみました。 

前回までの解説は、こちらになります。第一期 MOON編 Terra編①
Terra編は、第一期、MOON編の理解がないと、意味不明になりやすいです。
もし、まだのようでしたら、また、ご興味があるようでしたら、是非どうぞです。

注意】
・この記事は、Rewrite本編のネタバレを盛大に含みます。
・一応、私の理解の範囲で書いておりますので、間違っている可能性もあります
(ご指摘・修正ありましたら、お教えいただけると助かります) 
・私の知識はPC版Rewrite(初回版)とアニメのみです。一部、古い解釈もあるかもしれません。

要するに、間違っていたらごめんね!
けど、多分、大筋の流れは問題ないと思うから、許して!

と言った、無責任極まりない記事となっております。

以上のことを踏まえた上で、宜しければお進み下さい。   
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戦地での出会いそして別れ

前回の解説でご紹介した通り、運命から分岐し、
世界は、今迄に体験した事の無い歴史へと、足を踏み入れました。

本当ならここより、眠り続ける筈だった瑚太郎は、
鍵を見逃しガーディアンを裏切った罪悪感と、自分の居場所を求めて
戦地へと逃げる様に赴く事になります。

そこで知る、世界の醜い現実に瑚太郎は押しつぶされそうになりますが……
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そんな地で出会う子供達と、戦友となるルイスに支えられ、彼は戦士へと成長を遂げていきます。
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そして、彼は、この地で多くの物を得る事となります。

〇ルイスとの出会いとその意味
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瑚太郎にとって、ルイスと言う存在は、正に自分の命を預けるに相応しい戦友でした。

それはもう、一部の腐った方が喜んで創作意欲を引き出しそうな程でした。
「ルイスとのエンドルート作っても良いんじゃね?」と思えるほど、
瑚太郎にとっては、心の支えであり、パートナーだったのです。

そんな彼にも、心の傷がありました。
過去、超人の力を使ってしまい、友人を誤って殺してしまったのです。
そうして、彼は逃げる様に、この地へとやってきました。

これ、実は、瑚太郎と背景こそ違う物の、持っている物は同じですよね。

そう、彼も瑚太郎も、過去から逃げる為に、
そして、過去の自分を許せなく、今の自分を痛めつける為に、
この地へとやってきたのです。

しかし、瑚太郎との触れ合いを通し、更にガーディアン思想への反発を経て、
彼は、瑚太郎に、こう切り出しました。
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「けど、もうこの生き方はやめる。停滞するのはもうやめだ」

その一言が、瑚太郎の心を激しく揺さぶったのは、想像に難くありません。

「俺もそうしようかな」

瑚太郎も、同じだったから。だからこそ、彼の答えも、決まっていました。
そして、心から信頼でき、戦友である彼の一言が、瑚太郎の心を後押ししたのです。

しかし、そんなルイスも、瑚太郎と子供達を守る為、炎の中へと消えました。
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アニメ版では、かなり省略されておりますが、彼が逃げられなかったのは二つの理由があります。

一つは、武器である槍が尽きた事。
ルイスの能力は、狩猟系で能力発揮の為に、槍が必要でした。
それが無くなってしまえば、ちょっと身体能力の高い人に過ぎません。
流石に、ヘリとミサイル相手にはどうにもなりませんでした。

もう一つは、瑚太郎達を守る為に、その場に止まり続けなければならなかった事です。

これは、アニメでは省略されましたが、ヘリは瑚太郎の逃げる方向にミサイルを打っていました。
ルイスは、それを迎撃し、落とし続けたのです。

ですが、その結果、位置を特定されてしまいます。
そんな状態で、そのまま彼が瑚太郎の元に走ったら、今迄の苦労は水の泡です。
武器も尽きたタイミングで攻撃を受けて、成す統べなく、彼は炎の中へと消える事になりました。

最後まで、彼は瑚太郎達の事を思い、そして散って行ったのです。

ルイスと言う存在の喪失は、瑚太郎にとって、筆舌に尽くしがたいものだったでしょう。
その結果、瑚太郎は、以後、彼の意思を引き継ぎ、好きな様に生きていく事を決めました。

「ルイス、俺行くよ」

これが、彼の決意であり、ルイスへの手向けだったのです。

〇子供達との出会いとその意味

我らがヒロイン、ヤスミンや子供達との出会いは、非常に重要です。
勿論、瑚太郎にとってですよ?
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チョコバー一つで、笑顔を見せてくれるそのちょろさ純真さが、素晴らしい彼女。

戦地で生きるだけあり、純真ながら芯は強いと、正にヒロイン気質の彼女ですが、
その立ち位置は、かなり不遇であると言わざるを得ませんでした。

子供達との交流は、戦地で精神を摩耗する瑚太郎やルイスにとって、正に癒しでした。
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ですが、作中にも描かれている通り、実は子供たちは、『魔物遣い』です。
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麻薬工場に潜入した際、魔物が瑚太郎を攻撃しようとして……
何故か、動きを止めたシーンがありました。

勿論、これは、子供たちが瑚太郎と認識して、攻撃を止めたからです。
それ程までに、子供たちは瑚太郎の事が好きだったんですね。

この後、彼女達は、瑚太郎に助けられ、匿われながら独自の組織を立ち上げる事になります。
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まだ、組織に見つかっていない超人や、利用されていた魔物遣いを見付け、保護する事。
思想教育を受ける前に、その身を保護する事で、偏見や偏った思想を植え付けないようにしました。
その結果生まれたのは、超人と魔物遣いの融和です。
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作中でも語られている通り、偏見は偏った解釈から発生します。
それが無ければ、本来は仲良く手を取り合えたかもしれません。

瑚太郎の作ったこの組織は、ヤスミンに引き継がれ、
最後まで重要な役割を担っていくことになります。

【悲劇の運命から救われた子供達】

これは気が付いている人は多いと思いますが、作中で出て来た
ヤスミン、ミドウ、テンジン、テンマは、本来、悲劇の運命を辿る子供達でした。

第一期で、出て来た様に、
この麻薬工場の掃討作戦で、ガーディアンに捕まったヤスミンは処刑されます。
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そして、その事に端を発し、生き残った3人は、世界を恨みながら、ガイアの魔物遣いとなります。
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瑚太郎が介入する事で、ミドウ達は、救われているのです。
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この事が、最後は星を救う未来へと繋がったのでした。

ちなみに、作中で瑚太郎や子供達が話しているのは、英語と思われます。
なので、出会った当初は、片言な感じで表現されているのです。

しかし、どちらも習熟して来ると、スムーズに会話する様になり……
日本に戻った後の事を見ても、最後は、英語でチャットですね。君ら凄いぞ!!
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ちなみに、Terra編 第10話で、彼女と以下のようなやりとりがあります。
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ここで出て来るマツリカとは、ヤスミンの別称です。

まぁ、極秘の会話してるんで、本名じゃ拙いですよね。
そのマツリカとは、漢字で茉莉花と書きます。
これは、アラビアジャスミンの事で、ヤスミンの事を指している訳ですね。
ちなみに彼女のハンドルネームであるJasmine2015からも、その示唆が読み取れます。

帰国、そして暗躍の日々

戦場から帰った瑚太郎を、篝が呼び出した事で、物語は次の段階へと進みます。
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篝に言われ、良い記憶を探す事。
これが、主題となるのですが……良い記憶については、最後に説明したいと思います。

それに対して、悲しい記憶と言う言葉が出てきます。

こちらはその対象が明確で、人間同士の闘争が、その主な要因となります。
つまり、この悲しい記憶を消し去る事で、『良い記憶』が生まれると瑚太郎は判断しました。

その為に、瑚太郎は、ガーディアンとガイア、両方に潜り込み、
同士討ちをさせて戦力を削ぎいだ後、ある事をして、組織の影響力を失くそうと暗闘します。

ガーディアンでは、天王寺瑚太郎として、
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ガイアでは、鈴木凡人として、二重生活がスタートしました。
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篝との邂逅とその意味

これも良く分からなくなるポイントなので、最初に説明しておきます。
まず、前提条件として……

Terra編の篝と瑚太郎は、Moon編の二人とは別人です。

特に篝に関しては、地球の篝が生まれても、関係なく、月の篝は同時に存在しています
月の篝は、46億年経て尚、月の上から、地球の様子を静かに見守っているのです。

そう考えると、同じ姿をした別の自分と瑚太郎がイチャラブしてるので、
やきもちとか焼いているかもしれませんね?

ただし、地球の二人とも、Moon編の各人に大きな影響を受けています。

〇 魂に刻まれた想い

Moon編の瑚太郎は、篝の事を強く想い、その結果、魂へとその想いが刻まれました

Moon編のラスト 渡りの詩のシーンで、瑚太郎は明確にこう述べています。

「地球、ふるさと。遠く離れていた母星。
 滅びて活力を失った死んだ星。
 やり直すんだ。
 だけどそこに、あの篝はいない。この俺もいない
 せめて願う。いつか宙に辿り着くものあらば、
 月の少女を見付けてやって欲しい。魂から願う。」

本来、アウロラは記憶を継承しません。ですが、魂までは縛りません。
天王寺瑚太郎の魂に、篝への想い……つまりが深く刻まれました。
その為、篝と初めて会ったのに、 懐かしく感じたり、最終的に、狂おしい程の愛情が生まれる訳です。

そして、これは篝も形は違うと思いますが、似たようなものであると思われます。

知り得ない情報(ネット通販等)が、彼女の口から出た事がそれを物語っています。
瑚太郎とは違う形かもしれませんが、記憶や想いがある程度継承されていると、推察できますね。 

ですが、それでも、二人は別人です。

〇 徐々に枯渇するアウロラと、むき出しになる魂

物語が進み、アウロラが枯渇していく様子が、克明に描写されていきます。
まず、分かり易かったのは、篝のリボンです。
最後は、ボロボロに崩れていきました。星のアウロラが末期を迎えたせいです。
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因みに、アウロラは生命力と言い換えても良いでしょう。
そう考えると、劇中で生命力を使う描写が、数多く出て来たと気付くのではないでしょうか?

そうですね、瑚太郎のリライト能力です。
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Terra編の最初の方は、彼はこの力をあまり使いませんでした。
篝火の導きのせいもあるのですが、どうしてかと言えば、限りがあるからです。

また、このリライト能力について、作中で詳しい説明が無いので捕捉します。
この能力は、生命力を変換して、進化を促す力だったと記憶しています。

Moon編の瑚太郎は、それを意識や理解に使いましたが、身体に使うと
進化へと適した形に、身体が置き換わっていきます。
つまり、魔物化するわけですね。
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この辺りは、第一期でもラストで同じ事が起こっているので、分かり易いかと思います。

さて、そんな訳で、Terra編のラストも、恐ろしい勢いで、命を消費していきます。
その結果、瑚太郎の身体は魔物化していき……
最後は、『ポイント・オブ・ノーリターン』、人として存在できる限界点を超えました。
もう、彼は人には戻れないという事ですね。

と、同時に、ある変化が起こります。
いきなり、瑚太郎は、今迄使っていなかった技を、次々と使うようになります。
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これは何故でしょうか? 

勿論、極大強化された結果とも言えますが……あのブレード……見覚え有りませんか?
そう、Moon編で瑚太郎が使っていましたよね?
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何か足まで生やしちゃって、何でやねん!? と思った人も多かったと思います。
ですが、これが、説明できる理由が一つありますよね。

Moon編の瑚太郎の力です。

彼は、Moon編の記憶と、意識を引き上げた関係で、高次元の理論を使いこなせます。
その知性が無意識にせよ、意識的にせよ、発現したと考えるのがしっくりきます。

では何で? と言うと、それは、アウロラが枯渇したからと、私は考えております。
人の身体にアウロラの力があるとして、そのアウロラの力を全てつぎ込んだら……
あとに残るのは魂だけでは無いでしょうか?

Moon編の瑚太郎の想いが魂に刻まれているならば、アウロラが枯渇したら、
表に顔を出すのは、むき出しの魂です。

それが、きっとささやかな奇跡を起こしたのだと思います。

不器用な瑚太郎の想い

本当に、このTerra編の瑚太郎は不器用でした。
1期もそこそこ微妙でしたが、Terra編は輪をかけて酷かった。

〇小鳥に対して

瑚太郎が小鳥にした、最後の仕打ち。
一見すると、非常に残酷に見えますが、彼なりの誠意でした。

まず、始終、戦いに関わらせないようにしたのは、単純に危険だからです。
後、彼だから知っていますが、戦えば人の死に触れる機会が多くなるからでしょう。
手を汚させたくないと言う想いもあったと思います。しかし、これは、叶いませんでした。
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次に、魔物化した両親を殺したのは、彼なりの慈悲です。
1期でも、暫くして、小鳥は両親に対して絶望を抱く事になりました。
瑚太郎も、様々な経験を通してそうなる事は分かっていました。
なので、後述しますが、瑚太郎を恨ませるために、彼は小鳥の両親を無へと返しました。
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最後の、余計にも見えるやり取りですが……これが一番不器用な部分ですね。
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何で小鳥にあんな怖い表情をさせるほど、恨ませたかと言うと……
生きていて欲しかったからだと思います。

人は生きる為に、目標が必要です。
それが激しい感情であるほど、力が強くなります。

瑚太郎は、小鳥が彼を恨むことによって、
それを糧に生き残ってくれると考えたのではないかと思います。

最良のやり方とは思いませんが、瑚太郎自体がもう、関われなくなると分かっていたので、
これ以外の方法が思いつかなかったのだと思います。

〇江坂さんに対して

彼は、瑚太郎にとっての師でした。
しかし、最後は対峙する事になります。

ですが、やはり最強である江坂さんに、止めを刺される寸前まで持って行かれます。
この時、篝火の選択がありました。
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諦めちゃうの!? と思った方も多かったのでは無いかと思います。

これは、正確には、「正攻法で勝つ」事を諦めた瞬間だったと記憶しています。
もしかしたら、「殺さないで勝つ」事だったのかもしれませんね。

兎に角、綺麗な勝ち方は出来ないと覚悟しました。
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だからこその、不意打ちであり、
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その結果の辛勝だったという事です。

「俺、卑劣な事をして……」

と言う瑚太郎の言葉からも、彼の心情がくみ取れます。
他人には冷徹になれた瑚太郎も、師である江坂さんに対しては、嘘がつけなかったのでしょう。

※4月3日追記
この一連のバトルの後。原作は少し違いました。
アニメ版は尺の関係で、バッサリカットされてしまい、惜しまれた名場面の一つです。
そこで、その事を憂いた同志が、素敵な動画を作ってくれておりました。

宜しければ、こちらで補完してみて下さい。

恐らく、アニメ版は尺に加え、
冷徹にただだた目標に邁進する瑚太郎の姿を描きたかったのだと思います。
だから、彼の迷いと弱さが出てしまうこのシーン
意図的に(けど多分泣く泣く)カットしたのかなと、私は考えております。

良い記憶とは?

さて、最後まで考察しながらご視聴して頂けたならば、多分答えは出ているでしょう。
何より、地球の篝が明確に答えを言っていました。

では、もう一度、ヒントを見返してみましょう。
全てのヒントは、篝の行動原理にありました。

①篝が癇癪を起したのはなぜか?
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篝の泣きシーンが可愛いと思ってしまう、下種な感情は置いておくとして……
この時、何故、篝は泣いたのでしょうか?

まぁ、瑚太郎に一番言っては欲しくない事を言われたからなのですが。

そう。星の滅びを受け入れる……命を諦めるという事ですよね。
篝は、星に宿る命……もっと言えば、人間を助けたいと思っていました。
だから、何とかしたかったのは、作中通りです。

不思議ですよね。何故、人間だけなのでしょうかね?
篝の行動からは、星の他の生物に対してのこだわりは出て来ないんですよ。

②テレビを見た篝の反応
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明らかに、食いついていましたよね。
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で、内容は何だったかと言うと、20光年先に、地球型惑星が見つかったという事です。
ここの掛け合いが、面白かったので、ギャグとして捉えられがちですが……
彼女の言葉である、『お行きなさい』は、望みその物です。

以上の事から考えると……

良い記憶とは、単純に言えば、「知性が広がって行く事」ですね。
それは、星単位では無くて、宇宙単位での話になります。

狭い星に引きこもったままでは、アウロラは枯渇するだけです。
なので、星の意思としては、

『その星の資源を全て食いつぶしてでも、外に出て広がって行って欲しい』
 
と言う想いがある訳ですね。
いやいや、おかしいでしょ!? と思う人も中にはいるかもしれません。

ですが、これは、人に当てはめると、もう少し分かり易くて、

『子供が巣立って行くことを望む母親の心境』

として捉えると、理解しやすいかと思います。

子供は、親の資金と時間……つまり資源を食いつぶしながら成長します。
これは、厳然たる事実ですよね。

それでも、親は、子供達が立派に巣立って元気でいてくれる事を望むのではないでしょうか?
勿論、そういう親ばかりでない事は否定しません。あくまで例えです。

そして、その子供も、やがて親になり、そうして時間を超えて受け継がれ、広がって行くのです。

だから、その事を知ったMoon編の瑚太郎は、
『そんな優しい理由? 神なんてどこにもいないのに』と驚くシーンがあります。

また、同時に、こうも言いました。

『愛が無い知性だけの命では広がれない』

このことから、
愛のある知性が広がって行く事
それこそが、正に『良い記憶』であると言えるでしょう。

また、について、この作品では、高位の存在として描かれています。
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Moon編の瑚太郎が、こうつぶやいていましたね。

「びっくりした。まさか愛の概念が、こんなに高い所にあるなんて」
「低位の感情、脳の錯覚とばかり思っていたのに」 
「愛はかつて上にあり、そこから一部が落ちて来た。それはつまり、愛がとても重要であるという事か」

この事からも、奇跡を起こしたのは、愛のなせる業と言う事が分かると思います。

辿り着いた場所そして、その後

全てをやり切り、篝と出会った丘へと戻った瑚太郎。
彼の身体は、もう半分魔物化していました。

ここから最後までの件は、情報が整理できていないと……

『何だか良くわからないけど感動できるシーン』で終わります。

更に、酷い事になると、

『うわ、泣かせるための無駄なシーンだ』とか、
『なんで、刺したし!? 意味不明!?』等、

理解している側からすると、残念この上ない結果となるので、
是非、理解したうえで、もう一度だけ、見て欲しいと思います。

〇篝を殺した理由

最後に篝との抱擁。
篝は、瑚太郎に礼を述べます。良い記憶でしたと。

ちなみに、この良い記憶の元は、ガイアとガーディアンを潰した事に加え、
裏でヤスミンたちが、魔物と超人の力について、全世界に公開した経緯があります。

秘匿された技術を牛耳る組織は無くなり、個人にその技術が提供される世界。
その第一歩を踏み出した瞬間だったのです。

ですが、既に時遅く、救済は止められません。

しかし、実は、このある程度進んだ救済が必要不可欠な物でした。

既に星に満ちたアウロラは枯渇し、篝のリボンが崩れ去る程、疲弊していました。

ここでおさらいですが……アウロラとは、命の源であり活力です。

救済とは、今ある命をアウロラに還元し、再進化に使う機構の事です。
では、仮にですが、救済の途中で鍵が死んだ場合、どうなるでしょうか?

答えは、並行世界でもあった通り、救済が途中で止まります

ここで重要なのが、途中で止まるという事なのです。
この時点で、既に大多数の命がアウロラへと還元され、星に戻っています。

それが意味する所は……

多すぎた人類の命が間引かれて、星の活力として使えるようになったという事です。

それでも延命にしかなりませんが、この事で、星の寿命は少し伸びる事になりました。
公開された技術が浸透し、人類がこの星を巣立つまでの時間を確保できたのです。

月の篝の選択は、最初から最後まで、過酷でした。
最後は、地球の篝まで殺させるのですから。

しかし、最後は、瑚太郎が自分の意思で篝を刺します。
篝火の選択を否定し、自分で選び取りました。
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このひび割れた篝火の選択は、そう言う事です。
瑚太郎自身が篝火を否定したうえで、自分の意思で刺しました。
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また、この篝を殺す場面は、1期の最後と対比されている事に気が付くと思います。

1期で、瑚太郎は、自分の意思で篝を選びました。
瑚太郎が篝を抱きしめ、そして世界は滅びます。
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2期では全く逆ですよね。
瑚太郎が自分の意思で、篝を刺しました。
瑚太郎が篝に抱き締められ、そして世界は救われます。
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以上の経緯があったからこその、瑚太郎の選択なんです。

全ての居場所も、仲間もかなぐり捨てて、瑚太郎はここまで来ました。
何故か? もう良いですよね? 月の篝に会う為です。 
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ですが、同様に、 地球の瑚太郎は、地球の篝に惹かれていました。
その想いを最後に伝え、そして、彼もまた力尽きます。

「そうさ、俺の恋は……これで良い」

このセリフ、気になりませんか?
俺の恋は? まるで、他に誰かの恋がある様です。

恐らくですが、この時点での瑚太郎は、
Moon編の瑚太郎の想いも全て理解した状態なのでしょうね。

だから、彼は理解しています。
次に目覚めた時、やらねばならない事も、全て。
そして、木の魔物と化した彼は、眠りへとつきました。

〇そして世界が変わった

救済が途中で止まったとはいえ、多くの人々が消え、アウロラに変換された事で
文明の火は消えかかっていました。

それに加えて、アウロラ枯渇による異常気象が、辛うじて生存した人類を襲います。
インフラも破壊され、成すすべの無い人類……もう、滅びるしかありません。
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普通だったら。

そうです、ここで公開された超人・魔物遣いの技術が、人類を助けます。
瑚太郎が願い、ヤスミン達が実行した、技術の開示が、人類を首の皮一枚で生存させます。

今迄、知る由も無かった、新しいエネルギー・技術。
命を媒体にして行使されるそれは、人類の最後の希望でした。
今迄の技術に変わり、急速に普及浸透していきます。
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それにより、人類が命の使い方を理解し、学びました。
同時に、それは、人類の意識を、星の外へと向けるきっかけとなったのです。

瑚太郎に、未来を託された今宮や西九条は、後進を育て、その結果、
第一期で関わった、オカ研5人が育つことになります。
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朱音は、聖女の記憶を継承する事無く。
ルチアは、ガーディアンの実験で毒の能力を植え付けられる事も無い。
皆、貧しいながらも一緒に、幸せに育って、成長した姿を見せてくれます。

なので、1期の頃と比べると、随分、明るくなりましたね。
その5人が、あの丘へとやってきます。

3年で500mにも成長したという大樹。
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言うまでも無く、魔物化した瑚太郎ですね。
1期の咲耶で説明した通り、瑚太郎もまた、
リライト能力の使い過ぎで、魔物化して樹木になったという事です。

そして、魔物化する前に、Moon編の瑚太郎も魂で融合していると思います。
正に、最強じゃないですか……高度な理論を兼ね備えた咲耶を超える魔物です。
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そんな事などつゆ知らず、5人はその魔物と契約しに来ました。
『おいでませー』は、名シーンですね!

再度説明しますが、ヤスミン達が技術を公開し、それを使って人類は生き延びていますので、
魔物との契約や、超人の力に関する技術は、公然の物として生活に根付いています。
なので、オカ研の5人が魔物の契約を施行できるのも、当然という事ですね。

そして、瑚太郎は契約された魔物として、復活を果たします。
ちなみに、魔物化した事で、姿形が変化し、彼女達は、彼が瑚太郎だとは気付きません

また、余談ですが、ゲームでは、咲耶が現れ、瑚太郎に語り掛けるシーンがあります。
次世代へのバトンを引き継ぎ、瑚太郎は咲耶の役割を得ます。だから、執事服なんですよね。
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さて、そもそも、何の為に、瑚太郎がこうならなければいけなかったのか。

そう、地球に残る人類すべてと契約し、共に20光年先の星へと旅立つ為ですよね。
それが、星の望む良い記憶です。それを瑚太郎も5人へと示唆しています。

ちなみに、やはりオカ研の雰囲気は良いですよね!
第一期、Moon編、Terra編と乗り越えて来たからこそ、
この笑顔の尊さが、強調されます。
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小鳥の本来の姿も、良いですよね! 彼女の苦労を知っているからこそです。
「わがまま~♪」

下地は、全て揃いました。
星のアウロラが尽きる前に、この星を脱出して、20光年の彼方を目指すのです。

ですが、その前に……彼にはどうしても、行きたい所がありましたよね。
だから、向かったんですよ。
46億年もの間、一人ぼっちで待ち続けた、寂しがり屋の娘に。
sekai08
途中、彼らの姿が、変化します。これは、幻なのかもしれませんし、
もしかしたら、魂の姿なのかもしれませんね。
sekai09

sekai10
もう会う事は無いと思っていた、その娘が見せた最高の笑顔。
それがあれば、この物語は、良かったという事で良いのではないでしょうか。
sekai11
最後のシーンは、アニメ版オリジナルでした。
ゲームでは、篝をイメージした、小さな双葉をみんなで囲んで終了だったと記憶しています。

原作を楽しんだ方の中には、ぼかしたまま終わらせて欲しいと、
願う人もいるかと思いますが、私は、この方が良いかなって思います。

やっぱり、最後は笑顔でしょう!
みんな苦労したんだから、最後は、笑顔で終わりたいですよね!
sekai12
そんな感じで、雑でしたが、Rewrite、終幕です。
素敵な作品に仕上げて下さった、スタッフの方々に感謝を!
そして、駄文にお付き合い頂き、本当にありがとうございました!

※追記
全部通してみる場合、もし、抵抗がないようでしたら、
以下の動画配信サービスは如何でしょうか?

U-NEXTは、アニメに結構強いです。
TVアニメは、やっている時期であれば、半分以上は対応している感じでしょうか?

本日、3月27日現在で、Rewriteは、全話見放題で配信されております。
もし、見逃してしまっていたけど、興味があるなぁという方がいらっしゃいましたら、
無料トライアルで追っかけてみては如何でしょうか?

ちなみに、Rewirteを始め、結構な数のアニメが見放題です。
興味があるけど、見る手段が無いと言う方、ご一考くださいませ。

※本記事の画像は、 以下の権利者より引用させて頂きました。
問題のある場合は、削除致しますので、ご連絡下さい。 

©VisualArt’s/Key/Rewrite Project  

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