皆さま、こんばんは。
このような辺境まで、お越し頂き、ありがとうございます。
さて、TVで絶賛放映中の『Rewrite』ですが、遂に佳境に入りました。
そこで、現在視聴をしている方の中で、イマイチよく分からんぞ!という方や
ネタバレとか気にしないから、全容をある程度知っておきたいという方に向けて、
独断と偏見と私見だらけの解説記事を書いてみました。
また、ネタバレ無しの軽い紹介記事を、こちらに置いてあります。
ご興味があるようでしたら、どうぞ。
【注意】
・この記事は、Rewrite本編のネタバレを盛大に含みます。
・一応、私の理解の範囲で書いておりますので、間違っている可能性もあります。
(ご指摘・修正ありましたら、お教えいただけると助かります)
・私の知識はPC版Rewrite(初回版)とアニメのみです。一部、古い解釈もあるかもしれません。
要するに、間違っていたらごめんね!
けど、多分、大筋の流れは問題ないと思うから、許して!
と言った、無責任極まりない記事となっております。
以上のことを踏まえた上で、宜しければお進み下さい。
nn
Rewriteの本質は何なのか?
この作品、巷では制作会社であるKeyの別の作品である『CLANNAD』とよく比較されます。
そして、上記『CLANNAD』は、ネット界隈では、良くこう言われております。
『CLANNADは人生』
私も、ゲームでやりましたが、中々に的を得た表現かなと思います。
だとすれば、Rewriteは何かというと、私は哲学だと思います。
『Rewriteは哲学』
巷でも、そのように表現される方もいらっしゃるようです。
つまりは、生きる意味そのものを書いた作品ってことですね。
私の感じ方だと、それが一番、しっくり来ます。
本作を楽しむ上でのポイント
- 主人公の心情を想像する
さて、そんな本編の主人公は、天王寺瑚太朗(てんのうじこたろう)と言います。
彼は常に、自分の居場所を求めています。
その為に、色々と作中で足掻いているんです。
まず、それを忘れないようにすると印象が変わってくるかと思います。
逆に、そこが理解できずに進むと、感情移入できないかと。
「何やってんだ? こいつ、頭悪いなぁ」
最悪、そう言う評価だけで終わることになるかもしれません。
ですが、彼、本当はとっても純粋で頑張り屋なんですよ。だから、最終的に応援したくなります。
- 各場面の意味を想像する
実は第一話、私にはちょっと苦痛でした。
と言いますのも、本当に色々な部分で展開が古臭く、ギャグも面白くないと感じてしまったからです。
ですが、何とか耐えて下さい。それに、展開が古臭いのは仕方ないのですが……ギャグに関しては、もしかすると製作者の遊び心なのでは? と思うものもあります。
例えば、以下もの。
『鈴木』くんにお世話になるシーンなのですが……瑚太郎は名前を間違えまくります。また、以下の件では、瑚太郎が自分のことを『勇者』と発言する、意味不明のギャグ?があります。
また、聖剣の件でも、やはり勇者の件が……。
こじつけかもしれませんが、これは後から見ると、色々と製作者の意図が感じられます。 - 登場人物の関係性を理解する
前の記事でも書きましたが、1stシーズンはチュートリアルです。
特に、登場人物たちの関係性と、その属する組織を理解することが、物語では重要になります。
後ほど、詳しい解説を入れますが、それを意識して見ると、大分、スムーズに理解が進むと思います。
第一話から第六話までの関係性
この第一話から第六話までは、学園生活ベースのファンタジー物としてお話が進みます。
制服が少々奇抜な風祭学院を舞台に、主人公である天王寺瑚太朗が、
次々と事件(?)に巻き込まれるわけです。
簡単ではありますが、関係性を適当な相関図にしてみました。
さくっと作ったものなので、雑で申し訳ないですが、参考にして頂ければ嬉しいです。
何だか平和そうな中に、不穏な状況が混じっていく過程がお見事です。
平和の象徴である学園生活。
そんな甘い時間が摩耗し、 徐々に変化していく様子が、丁寧に描かれています。
第七話から第十三話までの関係性
学園コメディとして見ていたら、いきなり、バトル物へと突き落とされます。
甘く楽しい時間が終わり、天王寺瑚太朗は、世界の命運を巡る戦いへと巻き込まれていきます。
では、またもや雑で簡単な相関図を宜しければどうぞ。
特に外すことの出来ないメンバーを中心に書きました。
これを踏まえた上で、2期を見ていただくと、色々と見えてくるものがあるかと思います。
各陣営の紹介
それでは、対立しているそれぞれの陣営について、簡単に説明を。
まず、大前提として、各陣営も「鍵」と呼ばれる人物を巡って争っています。
作品を見ていれば、特に難しい事もないと思いますが……
鍵と呼ばれる人物。それが「篝」です。
よって、篝を巡る争奪戦と言うのが本筋になります。
また、第一話 作中で部室に来た瑚太郎がアンケートに回答しています。
題名にもなっている、「世界か、自分か」
これは、そのまま以下の組織の事を、暗喩しております。
ガーディアン
世界を滅ぼす恐れのある鍵を探し出し、抹殺する事を目標とする組織。
その為、その思想と対立するガイアと、長きにわたって闘争を繰り広げてきた。
組織員は、超人と呼ばれる超常能力を身に着けた者達で構成される。
超人たちは、個々の身体能力が高く、一般人のそれを軽く凌駕する。
その為、基本的に自信家で高圧的な性格の者が多い。アンケートの答えは『自分』。
◯
作中で、かなり詳しく説明されているので、過去については省略。
能力は、「超振動」。これ自体はあまり強力な能力ではなく、ガラスを破壊する程度。
なので、この能力は、刀の補助として力を発揮する形を取る。
その為、刀や武器が無くなると、後述の毒以外の攻撃手段を失う。
彼女はもう一つ、後天的に実験で植え付けられた、「毒生成」の能力も持つダブルホルダー。
ありとあらゆる生命を殺す毒を生成できる。
過去、それで大惨事を引き起こしたトラウマから、制御のために手袋が欠かせない。
ちなみに、アニメではかなり優遇されており、特殊エンディングが用意されるほど。
ロックオンは反則です。こんなん、萌えるわ!!
◯
作中で、かなり詳しく説明されているので、過去については省略。
能力は、「体内工場」。ありとあらゆる毒や薬を生成できる。
ルチアの毒に耐えることが出来るため、仲が良くなった経緯がある。
自身の体を薬で強化したり、傷を癒やしたり、記憶を操作したりと万能キャラ。
作中で江坂さんを除けば、最強の一角を担う程。
過去、一家を襲った災厄の原因となった魔物を、ルチアの協力を得て作中で討伐している。
ガイア(環境保護団体 マーテル)
風祭市の全てを牛耳る環境保護団体を隠れ蓑として、暗躍する組織。
鍵を探し出し、世界を救済してもらうことを目的とする。
組織員は、魔物と契約・使役する者達で構成される。
その者達は、魔物使いと呼ばれ、ローブ姿が特徴。
性格は基本的に内向的で、悲観的な者が多い。アンケートの答えは『世界』。
◯千里 朱音の謎
FPSオタク兼オカ研会長と思いきや、その実は、ガイアの次期聖女。
聖女とは、作中で語られている通り、過去の記憶を脈々と受け継いできた女性たち。
先代が死ぬ時、記憶が次期聖女へと継承される。
だが、それら多くの記憶が混ざり合い、酷い体験を経て壊れてしまったのが現状。
聖女になった者は、人間は存続する価値が無いと心の底から思っている為、破滅へと突き進む。
彼女自身は、オカ研の体験を通して、それ程、世界には絶望していないが、
聖女の記憶を受け継ぐことで狂ってしまった。
作中、瑚太郎の記憶に彼女の幼い姿がフラッシュバックすることがあるのだが……?
これは、2期で明かされます。
◯鳳 ちはや&鳳 咲夜の謎
この二人は切っても切れない関係。
咲夜は、魔物であり、ちはやは、その契約者。
契約の影響で、ちはやの身体は頑丈になり怪力を宿しています。
その為、彼女の主兵装は、そのへんに生えている木を引っこ抜いて使う丸太。
逆に咲夜に関しては、作中殆ど語られることはないため、少しだけ補足します。
彼は魔物であり、ガイアの中では「最強」と呼ばれています。
文字通り戦力としては、最強です。その割には大事な所で間に合わなかったりしますが。
しかし、一方で、瑚太郎の能力について詳しい素振りを見せます。
それは、作中の中の言葉から、良くわかりますね。
「安易にRewrite能力に頼らないように」
「素直に申し上げますと、使いすぎると人間を辞めることになります」
この言葉から、彼も同じ能力を有していることが推測できます。
そして、第十三話での彼の姿は、文字通り、彼の言葉をそのまま体現したものになっていました。
つまり、咲夜はRewrite能力を極限まで使用し魔物化したと考えられますね。
更に、これはアニメではカットされている情報なのですが……。
咲夜は、前世代型のRewrite能力者です。
鍵は何度も現れ、その度に、救済によって世界を滅ぼしてきた経緯があります。
彼は、瑚太郎達の世界の前に鍵が救済をして滅ぼされた世界の生き残りになります。
自身を魔物化し、桜の木と同化することで、救済を逃れました。
第十三話での一瞬の挿入はそれを意味しています。
この世界になって、ちはやが彼を見つけ、契約したと言う経緯があるのです。
実は、この一連の流れは、凄く重要な意味を持っておりますので、覚えておいて下さい。
◯ミドウ達の謎
見ていて気持ちが良いほど悪役なミドウ。ヒャッハァー!!
生きる事に執着せず、世界を憎んで生きる者です。
ですが、彼らにも重い過去がありました。
それらは、作中でフラッシュバックのように語られております。
彼は、ゲーム中では色々な形で瑚太郎に立ちはだかります。
瑚太郎に対する敵の象徴として、本作品では扱われているのです。
ですが、彼らの過去を見ると、印象がガラリと変わりますね。
こちらの話は、第二期で密接に関わってきますので、彼らの事を気に留めておいて下さい。
ドルイド
過去、ガイアを抜けた魔物使いが独自の発展を遂げ、その知識をヤドリギへと封じた。
それを継承し、鍵が裁定を下すまで保護する事を宿命付けられた者。
今作では、神戸 小鳥がドルイドとなり、鍵を保護する為に、暗躍している。
ドルイドは基本的には、魔物使いなので、魔物を使役します。
ただ、ガイアを含め、他の魔物使いと違うのは、命の消費が無いことです。
これは、鍵を守る代わりに、パワースポットの力を使うことが出来るからで、
これにより、魔物を多く使役しても問題ない状況が生まれているわけです。
◯神戸 小鳥の謎
天王寺瑚太朗とは、旧知の中。
最初から、幼馴染の雰囲気を醸し出しています。ですが実は……。
彼女が中学卒業時に、天王寺瑚太郎から告白されるも、拒否しています。
その理由は……2期を見れば分かるでしょう。
小銭が大好きな描写が第一話でありますが、これも理由があるのかと。
彼女は過去、交通事故で両親を亡くし、その事故の直後にドルイドとなりました。
その際、両親を魔物化し、以降ずっと使役しています。
その事実をもう少し深く考えると、恐ろしい結果が見えてきます。
魔物になった両親は、果たして以前と同じように働くことが出来るのか?
私は、無理なんじゃないかと思っています。
それは、第一話の初っ端で、魔物化した母親の理香子さんとの会話が
非常に変な事からも想像できます。
つまり、小鳥は事故以降、ドルイドとなってから、頼る人がいない状況。
両親も亡くなり、ドルイドとなって小さな希望にすがるしか、選択支が無い状況でした。
結果、彼女の生活は傍から見る以上に困窮していたと推測できます。
精神的にも、金銭的にも追い詰められていた状況。
作中で一番孤独だったのは、この子だったのかもしれません。
またドルイドになったのと同時期に、重症を負った天王寺瑚太郎を治療し、今に至ります。
OPの最初のシーンや作中で、瑚太朗が右手を失うシーンが流れます。
これは、篝にやられたもので、その結果死にかけた所を、小鳥が救うという過去があるためです。
ちなみに、作中で見ていれば分かる通り、瑚太郎はその事を忘れています。
その処置の方法は、作中で語られている通り、篝のリボン(アウロラと言います)を埋め込むこと。
これは、生命力の塊で、これを通して、瑚太郎を半魔物化する事で治療したわけです。
つまり、瑚太郎さんは実は、小鳥からパワースポットを通して生命力を充填している状況なので
小鳥さんがいないと、生きていけない状態なんです。
その事や、ドルイドであるため、危険に巻き込んでしまう可能性がある事。
更には、とある事が小鳥さんの気がかりとなっているため、瑚太郎の告白は断られている経緯があります。
これは、是非、第二期で見て下さい。
◯天王寺 瑚太郎の謎
主人公である彼は、第一話からずっと色々と思わせぶりな表現を出してきます。
そんな彼の能力は、Rewrite能力。そして、後半は未知のエネルギーによるブレード生成。
実は、それだけでないのですが、一期では、最後の江坂さんとの会話の中で
その内容が簡単に示唆されています。
第一話 井上との会話で、「本当に……ヤバイ……かも……」と呟いておりますが、
これは、彼の能力の事ではなく、ある事を示唆しております。
また、彼にはもう一つ、重要な謎があります。
これは二期で明かされるので、こちらでは書きません。
ですが、第十三話 江坂さんとのラストバトル中の会話からも、多くの事が示唆されています。
江坂「攻撃はシンプルに、力強くだ」
小鳥「血が……止まってる」
江坂「その力……そうか。身体が思い出したと見える」
瑚太郎「どういう……意味だ」
江坂「今の貴様には関係のないことだ。……故に……その姿、もはや見るには忍びない。天王寺……そんな中途半端な状態で戻ってきさえしなければ……」
また、第四話 静流の生家に向かう際に、西九条先生が以下の様なことを言います。
西九条「ねぇ、天王寺くん。私はちょっぴり嘘つきだけど、静流ちゃんは多分、本当の事しか言わないわ」
更には、同じ第四話 この時点ではただのヤンキー事、今宮が以下の様なことも。
今宮「へぇ? 真っ当な学生さんやってんだ?」
これらの言葉は、2期を見終わってから見れば、納得行くかと思います。
鍵と救済
本作の根底に横たわる救済と言う言葉。
これは、第十三話で表現された、生命が光になって消えていく現象のことを指します。
では、どうしてそんな事が起こるのかというと、鍵が良い記憶を見つけられなかったからです。
鍵は、世界を裁定する際に現れます。
詳しい話は2期で詳しく出てきますので、その時に。
その鍵が、良い記憶を見つけられれば、救済は行われず、その世界は存続することになります。
では、良い記憶……とは?
これは、残念ながら本作のキーワードとなりますので、最後まで見た時にわかります。
最後はどうなるのか?
実は、1期の時点で、思いっきりネタバレ入ってます。
そして、今回の記事をお読みいただければ、最後だけはどうなるかは、何となく見えてくるかと。
1期では、ほぼ情報が出ております。
その状況から、 MOON編へと移行します。
まだ、ご覧になってない方は、是非、見ていただきたいです。
先を想像して楽しむには、凄く良い作品ですよ。
そして、全部見終わって、また1期に戻ってきた時……きっと印象が変わっていると思います。
では、最後に、1期最初のエンディングを見て頂いて、1期総括とさせて頂きますね。
やや、画像の質は悪いですが、雰囲気は大好きです。
そして……うん、とても良いエンディングですね。
以上、拙い記事ですが、お読み頂き、ありがとうございました。
※本記事の画像は、 以下の権利者より引用させて頂きました。
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©VisualArt’s/Key/Rewrite Project
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