皆さま、こんばんは。
このような辺境まで、お越し頂き、ありがとうございます。
いよいよ後半戦に突入したサクラダリセット。
今迄も十分に難解でしたが、後半も当たり前のように、謎と伏線が多いです。
そんな中、ついてこられている猛者の皆様、楽しんでいらっしゃるでしょうか?
ここまで来ている方なら、良く分からないままでも、楽しんでおられる方も多いと思います。
そんな方に対して、今回の第12話『ONE HAND EDEN 1/4』の分かり難い部分を
私なりにですが、まとめたいと思います。
また、前半戦を含め、今迄の解説記事はこちらになります。
・サクラダリセットのススメ
・中学生編まとめ①
・第3・4話まとめ
・第6~8話まとめ
・第10話まとめ
nn
相馬菫はどうなったのか?
相馬菫が復活した時に、テトラポットで彼女との会話をしたケイ。
その後、一気に時間が飛び、後半戦が始まる訳ですが、相馬菫はどうなったのでしょうか?
いずれその間の話が、作中で語られるかもしれませんが、一応簡単に。
このテトラポットでの会話以降、相馬菫は姿をくらましていたと記憶しています。
ケイは、相馬菫を探しつつも、一方で彼女を救う手立てを模索しながら、日常生活を送っているという状況だったと思います。
作中にあった通り、ケイはあのテトラポットでの会話以降、相馬菫を何とか管理局の目から隠しつつ、この街を出て行かせることで、普通の女の子としての生活を送らせてあげたいと考えました。
ですが、咲良田の外に出る事で、能力に関する記憶を改変され忘れたとしても、実際にはどういった影響が出るかは、わかりません。
ですから、作中でも語られていた通り、その実験装置として、片桐穂乃歌の能力に目を付けました。
そして、その能力を調べる為、管理局に申請し、今回の話へと繋がる事になります。
管理局の依頼とリセットの意味
管理局から、依頼されたのは、
片桐穂乃歌の能力が生み出した世界が現実とどの程度違うかを調べる事でした。
索引さんが、ケイの事を間違い探しには適任と言っていたのは、そういった意味があります。
ですから、まずは、現実世界での出来事を実際に体験してみる必要があります。
その為、春埼とデートをして、その差異を比べてみた訳ですね。
ONE HAND EDENで生み出された、夢の世界に入った場合、スタート地点は病院になります。
ですから、病院からデートを始めて、夜の食事まで過ごしてみた訳です。
一回目の春埼との夕食後、いきなりリセットしたのは、そういう理由からでした。
では、実際にその差異を見て見ましょう。
18:00~
【現実世界】
【夢世界】
最後の夕食は、夢世界の中で宇川さんと会って話をした関係で、時間がずれ込みました。
なので、夢世界では日が既に落ちている事がわかります。
更に、各時間での構図に注目して欲しいのですが、左右の違いの差はあるものの、
建屋の位置、置いている物、通行人に至るまで、すべて現実と同じという事がわかります。
ケイが作中で、現実と変わらないと言ったのも頷ける話ですね。
ONE HAND EDEN
では、そんな片桐穂乃歌の能力である『ONE HAND EDEN』の特徴を見て見ましょう。
一つ目は、白い雲の様な壁が咲良田市を覆っている事ですね。
この壁は、通り抜けられない為、咲良田の外には行けず、ケイの実験は出来なくなりました。
二つ目は、東西(左右)が反転している事ですね。
現実には、病院の奥に海がありますが……
左右が反転し、海が見えなくなりました。
この二つ目の特徴である左右反転と言う事が、今回のお話を楽しむ上で、非常に重要です。
この夢世界では、全ての物が左右反対になっています。
と言うことは、逆を言えば、夢世界由来でないものは、反転していないという事です。
分かり易いのが、文字ですね。
夢世界の文字は全て、左右反転しておりますが……
一方で、宇川さんの持ち込んだお菓子は、文字が反転しておりません。
この事から、夢世界の物か、それとも現実から入って来た物かどうかが、視覚的に分かるようになっております。
夢世界の住人 チルチルとミチル
明るく可愛い女の子で、チルチルの妹だと名乗るミチル。
まるで神様の様だとミチルに言われる、青い鳥チルチル。
その名前や、容姿から分かる通り、童話の『青い鳥』をモチーフにしている事は一目瞭然です。
作中で説明がありますが、チルチルは夢世界において万能な存在です。
そして、そのチルチルが言う通り、ミチルは片桐穂乃歌でもあります。
どうして、このような事になっているのかは、話が進めば明かされますので、こちらはいずれ。
問題は、始終出て来るチルチルの行動です。
この世界の神の如く、万能である彼も、色々と謎を秘めております。
その中で、今回の話に関しては、ケイへの対応が一つのポイントとなるでしょう。
その彼の万能な能力によって、当たり前のように、ケイへと電話がかかって来たり……
そうかと思えば、いきなりワープ!! しかも背中から。
そして、止めのクッキー缶攻撃。
何ともコントの様に酷い扱いだと気付きます。
それに対して、同じワープさせられた春埼と言えば、
声も出さずに軟着陸です。
この2人に対する温度差はなんでしょうか?
その理由は、ちょっと考えればわかると思いますので、是非想像してみて下さい。
春埼の違和感とその答え
何だか、男女が男の部屋に揃っただけでなく、
ベッドでの話をしているのに、全く色気も無い状況でしたが……
突然現れたモンスターで、今迄の雰囲気がぶっ飛びました。
そして、寝てたと思った春埼が突然起きたかと思うと、語り始めます。
この最後の春埼に違和感を覚えた人は多いのではないでしょうか?
それも、そのはずなのです。
では、ちょっと見て見ましょう。こちらが、起きていた時の春埼です。
うん、可愛い。じゃなくて。
で、こちらが、床で寝たと思ったらいきなり起き上がって語り始めた春埼です。
変ですよね?? 何かが違いますよね?
もうお分かりですよね? 分け目の位置が違います。
もっと具体的に言えば、左右逆です。
この記事をここまで読んで下さった方なら、もうお分かりですよね?
この春埼は、夢世界の春埼という事になります。
この辺りが分かった上で、次話を見て頂くと、すんなりと入れるのではないでしょうか?
ここから、更に物語は謎を深めていきます。
次回も非常に楽しみであります!! 早く来い、水曜日!
以上、簡単ではありますが、第12話のちょっとした解説でした。
お読み頂き、ありがとうございました。
※本記事の画像は、 以下の権利者より引用させて頂きました。
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©河野裕・椎名優⁄KADOKAWA⁄アニメ「サクラダリセット」製作委員会
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