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《アニメ》 機動戦士ガンダム 水星の魔女 第17話感想 

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皆さま、こんばんは。
このような辺境まで、お越し頂き、ありがとうございます。

第二期も進みが早く、既に第5話目です。
視聴者さえも置いてけぼりにしながらドンドンと状況が進む中、ついに話がターニングポイントへと進むことに。

とりあえず、例の如く私は他のところから情報を仕入れず、個人の視点で楽しませてもらいます。
色々妄想しておりますが、今回も更にその妄想は深まるばかり!

そんな感じでお暇なアニメ好き、ガンダム好きの方はどうぞです。

※注意
本記事はネタバレ要素やそれに基づく私の予想を含みます。
また私は他のところで情報を得てませんので、あくまで私個人の妄想という事で聞き流してください。

今回のツボ!ここが好き!水星の魔女

nn第二期第5話となる今回も、いつもと違った方向で情報量多すぎですね!?
世界観に関わる情報が多々出てきた今回ですが、追っていきましょう。

公式サイトはこちらです。

さて、今回も勝手に感想等を述べていきます。
あくまで私個人の感想なのですが、何か新たな視点を得て頂ければ嬉しいです。

グエル覚醒 そして進めば二つの意味

グエル君が地獄を見てそれを乗り越える胸熱展開でしたが、それ以上に実はこの言葉がスレッタとグエルを繋いでいるものだという事を象徴していました。

これは後程、関係する事を取り上げますが、「進めば二つ」の言葉を皆さんはどう感じていらっしゃいますか?

多分、別に言葉の意味自体はともかく、多くの方において作中のイメージだけで言えば、呪われた言葉という感じではないでしょうか?

なんせこの言葉を呟いて頑張っているスレッタにしろグエルにしろ、傍目から見れば酷い目に会ってばかりです。
特にグエルなどこの言葉が出た後は大抵酷いことになってます。

なので、視聴者側のイメージとしては良いイメージは無いんでしょう。
しかし、現実的に見て、スレッタもグエルもこの言葉を拠り所に進んできた、いわば同志です。
だからこそ、それを象徴するような関係性になっているんだと思います。

今回はそんな同志たちが決闘を経てグエルが掴み、スレッタが失いました。

さぁ、真価が問われます。

今後の展開に期待ですね!

遂にミオミオの本質が見えてくる展開に!

これ、今回の記事を先週に出しておけば良かったなぁ。
早かったなぁ……と、思っている私ですが、仕方ありません。

実は私、こんな感じになるだろうなというのは予想してました(言い訳)
ですが、私が思う以上に話の展開が早かった……すげー早かったよ!

という感じでこの件の深堀は、後程まとめてありますので、お暇でしたらどうぞ。

割と重要な事実が開かされていた一瞬

スレッタが勝つために吠えて感情を爆発させたその一瞬、エアリアルが発光し白(銀色かも?)に染まりました。
これは、上の方が仰る通りパーメットスコア8に到達したと思われます。

スレッタの正体を考えればそうなるのは納得ですし、その結果がプロスペラのマスクに同調されていたというのも納得です。
あのマスクの機能の一つはエアリアルの状態をモニターするためのものという事になりそうですね。

そして、その瞬間、ベルメリアの開発したアプリをミオリネが使用したことで

エアリアルは、起動停止に追い込まれました。

ここで、エリクトが「ごめんね」と一言謝っていることから、少なくともエリクトもスレッタをエアリアルから引きはがす事には賛成しているという事でしょう。
恐らくは抵抗しようと思えば、何らかの形で対策できたのだと思います。

多分、三者三様に(少なくともミオリネとエリクトは)、もうスレッタをガンダムに乗らせないで幸せになって欲しいと思っている事は十分に察せられます。
さて、皆さんも気になっているであろう問題のプロスペラですが、恐らく最初は拒絶、もしくは機会自体を与えないでしょうが、その後またスレッタが自分の意志でガンダムに乗る事をそれでも決めたなら、手助けすると私は思っています。

私は、プロスペラは初めからスレッタの事を娘だと思って愛していると感じていますので、そこはぶれないだろうなと。

じゃなきゃ、ミオリネに「本当に良いの?あの子張り切ってたけど」とか言いませんわ。
プロスペラはミオリネの事も割と気にかけて動いてますよね。

ここから更に2週間お預けですが、先が気になります。
楽しみに待ちたいと思います。

※注意

さて、今回も私の妄想力がさく裂してかなり先の事を勝手に語ってます。
あまり影響を受けたくない人は回れ右推奨ですよ!

上等だ、ゴルァ!という方はそのままお進み下さいませ。












勝手な妄想①:ガンダムの呪いとは何か?を考える

今回はいつか語ろう、語ろうと思いつつ、これまでそれ以上にぶっ飛んだ情報が多くて取り上げられなかったガンダムの呪いについて勝手に語っていきたいと思います。

この作品中に時折出てくる、この「ガンダムの呪い」という言葉。
皆様は、これをどう捉えていらっしゃるでしょうか?

お話も進みに進み、GANDの秘密も徐々に明らかになってきたのですが、この呪いについては具体的な言及がありません。
なのであくまで現時点において得られる情報を元に考えていくことになりますが、私が考える呪いについて、考察を進めていきます。

まず、そもそも「呪い」とはどういうものなのでしょうか?

割とこのWikiが面白かったので、引用致します。

Wikiからの引用です

呪い(のろい、詛い、英語:curse(カース))は、またはが、物理的手段によらず精神的あるいは霊的な手段で、悪意をもって他の人や社会全般に対し災厄や不幸をもたらさしめんとする行為をいう。

皆さんが呪いと言う言葉に持つイメージの通り、あまり良い意味の言葉ではありません。
ですが、一方でこのような意味も持っています。

Wikiからの引用です

「呪う」という言葉は「祝詞(のりと)」と語源的には同じで、「宣(の)る」に反復・継続の助動詞「ふ」が接続したものであり、古代の言霊信仰に由来するものと思われる。

日本では既に死んだ人・動物や神霊がなす呪いを特に「祟り」と呼び分けることが多い。呪術(まじない)とも関係が深いが、呪術という言葉は意図および結果の善悪にかかわらず用いられるのに対し、呪いという言葉はもっぱら悪い意味で用いられる。

呪いは生きた人間による場合には、呪文祈祷、その他の言語的、呪術的または宗教的な行為によって行われるとされることが多い。具体的には宗教・文化的背景によって様々な違いがあり、悪魔その他の強力な霊の力を借りてなされると考えられたり、あるいは自己の霊能力によると考えられたりする。日本では、丑の刻参りが呪術的な行為によるものの代表的なものである[2]

また神話伝説・物語などにおいては、登場人物(特に王子王女など)が魔法使いなどによって呪いをかけられ、動物に変身したり(白鳥の湖)、眠りに落ちたり(眠れる森の美女)する例が多く見られる。

俗に、単なるジンクスを何かによる呪いと考えて、「〇〇の呪い」と呼ぶこともある(都市伝説の呪い)。

つまり、凄く大雑把に捉えると、呪いという言葉は世の中に害悪を与えるような負の思念を象徴する言葉だと言えます。(ただ必ずしもそうではない)

そして、日本では「呪い」と「祝い」が似ている形である通り、本質的に作用の方向性を抜きにすれば同じものです。
この事実は、今後の展開とこの作品の根底を理解するうえで重要な要素なので、頭の片隅に置いておいてください。

では、ガンダムの呪いとは、一体どういうことなのでしょうか?
ここで面白いのは、実はこの言葉には、2方面に向けて発せられていると考えられることです。

一つは勿論、この作中の世界の皆が抱くガンダムの呪い
もう一つは、私達視聴者が抱いている、ガンダムの呪いです。

① 作中の世界の皆が抱くガンダムの呪い

これはまずガンダムを使う事によって起こるデータストームの害悪全般の事を指しているのが大きなところだと思います。
そして、それ以上に他を寄せ付けない圧倒的な力の象徴であるという点があげられるでしょう。

また言及はされてませんが、過去の大戦において何かがあったために、そう呼ばれている可能性が否定できません。
何故なら、そうであるからこそ、ヴァナディース機関などと言うものが出来たと考えられるからです。
何かの実績が無いと、それを研究しようとはならないはずなので、そのきっかけが大戦にあったと私は考えています。

しかし、そうは言っても、これは世の中にはそう広くは認知されていない事なのでは?と私は思っています。

この世界は大戦を通して疲弊している状態であり、また、ガンダム自体がまだ試験運用であったことからも、多くの人の目に触れるような状態ではなかったのではないか?と私は考えているからです。

また、ちょくちょくマスメディアのニュースが作中でも映るんですけど、どうにもきな臭いというか捏造されている節が感じられます。

ですから、この呪いの話の中心は世界の人々が……というより、それを牛耳っている御三家の中での話なのではないかと私は理解しています。
人数としては多くは無いものの、それでも世界を動かしている者の中枢が、皆、畏怖と畏敬を持ちつつそれでも最後にはその力を求める構図が、既に呪いなのだと考えます。

作中のグエルも呟いていましたが、この言葉がまた重みをもっていましたね。

その呪いの力を打破するために、ガンダムに縋る自己矛盾を起こしているデリングが言うんですから、相当なものであるという事は察して余りある話です。

② 視聴者が抱いている、ガンダムの呪い

実は私、こちらが本命なんじゃないかと思ってます。
GANDの仕組みが既に呪われていると言っても良いかもですが、それでも作中の中で大きく取り上げられた様子はないのです。

しかし、印象としては呪いという言葉を強く意識させる場面が何度もありました。

何故なのでしょうか?
作中でしきりにガンダムの呪いがーという割に、どうもパンチが弱いと私は感じています。
この記事を書いている時点においては、そこまで深い話はまだ出てきていません。

ですから、実はこれは視聴者に向けての言葉でもあるのでは? と私は考えました。

そうすると、視聴者にとってのガンダムの呪いとは何なのか?という話になります。
それはとても明快で「ガンダムとは、こうである」という固定観念であると私は感じました。

特に昔からガンダムという作品を楽しんできた、私のようなおっさんには、
「ほら、こうなった」 とか、
「あー、これってガンダムだなぁ」という風に見える場面が数多くあります。
これは、ある意味ガンダムという作品の様式美でもある訳ですが、一つ間違えれば古臭い固定観念でもある訳です。

ガンダムなんだから、こうでなければならない

長く楽しんできた方なら余計に、そう言う風に思う方も中にはいらっしゃるんじゃないかなと。
そういう既存の価値観にメスを入れるため、今まで多くのガンダム作品が様々な方向性でチャレンジしてきました。

ですが、大抵の場合において、それはガンダムという枠を超えられなかったんじゃないかと私は考えています。

そこで翻って今回の作品を振り返ってみると、確かにガンダムっぽい要素は多くあるんですけど、それ以上に、ガンダムらしくない要素も数多く存在します。

例えば学園物であったりとか、百合要素がてんこ盛りであったりとか、何なら親子についての言及があったり、そして何と言っても謎がずっと物語の奥底で這っている気味悪さであったり、おおよそ今までのガンダムとは一線を画す雰囲気を持っています。

それも一つのチャレンジだと思うんですけど、私、この脚本家様だからこそ、やってくれる気がしているんですよね。

今回の脚本家は、この界隈では有名な大河内一楼さんという方のようです。
割と平和な作品を手掛けている一方で、どうしてもルルーシュのあれ、があるので、そのイメージが定着しているんじゃないかなぁと思ってます。

これは完全に希望的観測なんですけど、だからこそ、この方が今回の作品を手掛けたのでは?と感じています。
つまり、最初から呪いを臭わすのに最高の脚本家なんですよね(失礼極まりない)

自身のその評価も加味して、それを使って今回の演出を更に作り込んでいるのでは無いかとすら私は思ってしまっています。

さて、そんな突拍子もない話をしてきた訳ですが、
そこまで呪いは必要なのか? という素朴な疑問を持たれた方もいらっしゃるかと。

呪いは、必要なんですよ。

ハッピーバースデーの歌も、ガンダムの呪いも、進めば二つも、全て必要なんです。

何故なら、それが無いとひっくり返せないからです。

呪いは反転し、祝福となる

ここからは私の妄想でしかないのですが、私は割と確信しているので、良かったら参考にしてみて下さい。

私、この作品を見始めた当初から、一つ不思議な事があったんですよ。


何でこの作品の最初のオープニングテーマが「祝福」なのだろうかって。

魔女を語るお話なのに、祝福なんですよね。
先に述べた通り、プロローグからずっと呪いの方が先行して表現されているじゃないですか。
ですから「呪い」がOPに来るなら、普通にわかるんですよ。

ですけど、実際は初手から祝福ですよね。
これ、つまりは、最後に戻ってくる場所がここだっていう意味だと私は思いました。

最初から全ての呪いを乗り越えた先に、祝福があるという構成なんだろうなぁと感じたんです。
ですから、私は最初から一貫して、この話はハッピーエンドで終わると主張してきたのです。

一見すると、呪いにしか見えなかったハッピーバースデーの歌も、私は最初から祝福の歌だと思っていましたし今も思っています。(だから私は呪いの歌だとは言いきってませんでした)

世間では「呪いだぁ!!」となっていた時も、あー、これは製作者凄すぎるって思って見てました。
今回もまた一つ追加です。

ちなみに、このハッピーバースデーの歌は皮肉でも呪いでもなく、ある一つの事を表しています。
今回は深堀しませんが、何となく気づいている方も多いのではないでしょうか?
これ、そのまま素直に考えればいいんですよ。

これ、全部ひっくり返る準備がもうできていることに、皆様は薄々は感づいていますよね?
ちょっと期待している人、いますよね?

期待しちゃいましょう。
呪いが祝福に変わるその日を、楽しみに待ちたいと思います。

勝手な妄想②:ミオリネは導き手に足りうるか?

さて、前回の記事において私はスレッタの異常性について触れたのですが、今回は同様にミオリネの本質に迫っていきたいと思います。

って思って書いて準備していたら、今回でモロにそれが浮き彫りになる回でした。
くそぅ、間に合わなかった!!! 悔しい!(単なる愚痴)

で、気を取り直して進みます。
私は過去の記事において何度も、彼女の事をこう評価しております。

ミオリネは、視聴者の代弁者である

彼女は視聴者が望む、尤もらしい事を語るために存在すると私は確信しています。
そして、同時にそれはある悲劇を確約していることになります。

彼女の言っている事は一見すると凄く良い事を言っているし好ましいのですが、一方で作中の世界においては必ずしも正解ではないという事実です。

この辺りの世界観と彼女の価値観や行動の致命的なずれについて、前に述べてきたことも踏まえつつ掘り下げていきたいと思います。

① ミオリネはとても感情的で直情的な面を持っている

過去、ミオリネは何度か窮地をひっくり返してきました。
ちょっと昔のことになりますが、思い出してみて下さい。

一度目は、エアリアルがガンダムだと決定づけられようとした時に、乗り込んで直訴しました。
ダブスタクソ親父の名言が生まれたあのシーンです。

二度目は、パーティにおいてスレッタがつるし上げられ、窮地に陥った時でした。
やはり、乗り込んでいって株式会社ガンダムを設立し、デリングに頭を下げました。

三度目は、スレッタの異常性を目の当たりにし、プロスペラママンの元へと向かいました。
結果として、自分の背負う業を告げられ、総裁選へと出ることになります。

さて、大きな転換点である3つの事を並べてきましたが、共通点がある事に皆様、お気づきでしょうか?

まず、全ての場合においてスレッタを助けようと動いている点。
そして、全てにおいて他人の力を借りているか、他人を動かそうとしている点です。

私はずっとこのミオリネの行動を見ていて、

スレッタの事をとても大切に思っているんだな
・そんな大切な人の為になりふり構わずに突っ込んで行ける気概の持ち主なんだな

と、好感を覚えています。
一方で、その裏側に潜む姿をこうも捉えています。

・無意識に全て自分の周りのせいにしてそれを変えようとしている身勝手さがあるな
・実は一番大事なのは自分自身でそれを巧妙に隠している

さて、私がなんでそんな事を感じているか、更に深堀していきましょうね。

一番分かりやすかった、近場の16話の例を元に彼女の行動をちょっと追っていきましょう。

温室と言うミオリネの唯一の場所で、スレッタと話し合います。
ここはある意味で、ミオリネの心の中であり、信頼の象徴です。
ここで話し合うという事に、既に意味がありますね。

で、結果としてスレッタの現実をしって、ミオリネはプロスペラママンの元へとカチコミます。
この部分は実にミオリネらしく、私は大好きです。

ですが、ちょっとここで残酷な事を申し上げるのですが、私はこの行動に好意を覚えはしますが、現実問題としてじゃあ、良かったのか?と聞かれれば完全に悪手です。

特に若い方は、

なんでよー!? ミオリネ凄くかっこ良いじゃん!

ってなりそうなのですよね。

実際に、演出としては満点ですし、事実皆さん、スカッとしたと思います。
そう、とてもかっこよくて一見すると、とても正しい事をしているように見えるのですが……
枯れたおっさんの私から見ると凄く間違った行動です。
むしろ、状況としては一番やっちゃいけない部類の行動だと思います。

では、この行動の何がダメだったのか。
これは、ミオリネ・スレッタ・プロスペラを自分の近しい人に入れ替えて、同じような状況を想定して見たら見えてくるんじゃないでしょうか?

例えば、今、この文を読んで下さっている貴方の立場をスレッタに。
誰か大切な人、もしくは恋人や家族、この場合はじゃあ仮想の恋人Aさんをミオリネに。
そして自分の母を、プロスペラに置き換えて考えましょう。

貴方は、温室に呼び出され、母の言う事なら何でも聞くのか?と聞かれ、それに「はい」と答えます。
目の前の愛しい人は何故だか、今までに見たことも無い位に凄く怒っています。
そして突然、飛び出していきました。

さて、この時の貴方の心情は如何に?

まぁ、大抵の方は「何か私悪い事言っちゃったんだろうか?」となると思います。
そして悶々と考えることになります。

さて、問題です。
これ、何か解決しますか?

時が経てば、このやり取りがきっかけに……と言う話もあるのですが、実はもっと良いやり方があったはずなのです。
それは、ちゃんと自分の考えていることを相手に伝えて分かって貰おうと努力することです。

この場合は、ミオリネがスレッタに対して「何でここまで怒っているのか?」分かって貰えなくてもその気持ちをちゃんと言葉にして伝えなければいけない場面でした。

もしかしたら、その前に言ったことの本質が全然伝わってないから仕方ないと思われる方もいらっしゃるでしょう。
これがもし薄い関係であるなら、それも選択肢です。
しかし、彼女たちは違うんですよ。これから先、一生涯共に生きるかもしれない大切な人な筈です。
ですから、ここで話を切り上げて諦めては行けない場面でした。

どれだけ時間がかかっても、労力がかかっても、少なくとも気持ちは、考えは伝えて話し合わないといけない場面だったわけです。

しかし、実際のミオリネは、ここでブチ切れます。
スレッタがこんなになったのは、母であるプロスペラが悪い
そして、視聴者の皆様も同じように思っていたと思います(ちなみに私は違います)

元凶である母に文句を言い、スレッタから手を引かせるために駆け出します。
その行動力には賞賛を送りますが、やるべき事が置き去りのままなのです。
しかも、なお最悪な事に、仮にそれでプロスペラの影響力からスレッタを引き離せたとしても、何も解決しません。
つまり、この行動自体に何の合理性も無いのです。

では、ミオリネはなぜこんな行動をとったのでしょうか?
それは、凄く単純明快で「怒り」に身を任せたからです。

さて、ここで怒りと言う感情がどういうものなのか、ちょっと復習してみましょう。

このWikiに書いてあることは、私もおおむね同じような印象を持っています。

※以下Wikiからの引用です

怒り(いかり、anger)とは、人間の原初的な感情のひとつで、様々な要因・理由で起きるもの。例えば目的を達成できない時、自分の思い通りにならない時、身体を傷つけられた時、侮辱された時などに起きるものである[1]憤り(いきどおり)とも言う。特に激しい怒りは憤怒(ふんぬ。忿怒とも)と言われる。用言動詞的な表現としては「を立てる」「立腹」「カッとなる」「に来る」とも。

これは割と言語化されると心にグサッ来る方も多いのではないでしょうか?
そう、怒りとは究極的に言えばですけど「自分の為に起こす行動」なのです。

※以下Wikiからの引用です

原因[編集]

怒りは、人間の原初的な感情の一つで、様々な要因・理由で起きるものである。様々な説明の方法があるが、冒頭の説明を別の角度から説明すると例えば、怒りというのは「危険にさらされた」という意識・認識に起因している、と説明できることは多い。「危険にさらされた」というのは、身体的なこと、有形なことがらに限らず、自尊心名誉などの無形のことがらまで含まれる。

怒りのありがちな原因というのは、人生のステージごと、年齢層ごとに異なった傾向がある。幼児のうちは、怒りのありがちな原因というのは身体的な拘束である[1]。それが子供になってくると、厳格な規則であったり、自分に注目してくれないこと、などということが理由となる[1]青年期や大人になると、怒りの要因は身体的なことではなく、もっと社会的なものになってくる傾向がある[1]。大人では例えば、(権利の)剥奪、(他人からの)不承認、いつわり欺瞞などといったものが怒りの要因となる[1]

怒りは思い通りにならないとき、期待した反応が得られないとき、理不尽な対応を受けたとき、そして気持ちに余裕がないときに喚起しやすい。また、怒りの感情は出来事のみによって決まるものではなく、本人の受け止め方=意味づけの仕方やその時の心理状況によって決まるものである。同じような出来事に遭遇しても、それに対する反応の仕方は人それぞれ異なる。出来事が意味を持つのではなく、受け手が出来事に意味を与えている。つまり、怒りという感情を生成しているのは本人の心(本人自身)である[2]

そんなことは無い。
他人の為に怒る事だってある!

そういう風に思う方もいらっしゃるでしょうが、それはちょっと違っていて、その場合は自分の中にある価値観が衝突した結果、自分が意図的に怒りたくて怒っているという状況です。

良く何かに共感して怒りを露わにするという状況があると思います。
嫌なニュースを見た時に犯人に対して怒りを露わにしてみたりとか、そういう例ですね。
それは自分の中にある価値観を否定されるのが嫌なので、その防衛本能として起きているにすぎません。
正義の為にとか、他人の為にと言いつつ、結局のところ怒りと言う感情を想起させるのは、自分がその中に含まれていると感じているからに他ならないのですよね。
私はあんな人間とは違う、一緒にするな!
こんな人間がいるなんて、信じられない!
と言う感情は、自分の中にそんな価値観が存在することは許せないという感情の発露です。
まぁ、しかし実際は、そんな価値観を持っているからこそ怒るという逆説が成り立つのですが、それは置いておきましょう。

なので、今回の場合も、ミオリネさんは怒りを露わにしてプロスペラの元へと、走ってしまったわけですが……
その心の中で自覚している、していないに限らず「私のスレッタをよくも」と言う怒りに支配されていたでしょうね。

私はこの事実を普通に認識し自覚しているので、今回のミオリネさんの行動だけでなく今までの様子も見て、実に女性的で幼稚であるとずっと感じてしました。

ですから、プロスペラに「それで? 今度はあなたが思い通りにするの? お父様みたいに」と言われたとき、ミオリネは自分は関係ないという立場からしか物を語れなかったんですよね。
確かに、この話に本来彼女の父は関係ないはずですが、これが更に彼女の心をささくれさせる訳です。
だって、プロスペラの言う通り、やってることは変わらんのです。
むしろそれを自覚してないだけ質が悪いです。

ここで「私が責任をもってスレッタを最高の夫にして見せるわ!」位の事が言えたなら、それはそれで素敵だったのですが、まぁ、未熟な上に相手が悪すぎました。

ここまで追ってきて、少しミオリネの本質が見えてきたと思います。
彼女は実は当初の我がままお嬢様のイメージの通り、とても我が強く、一方で割と繊細です。
その癖、感情のブレが大きいので、すぐに怒りにとらわれてしまい、猪突猛進します。

② ミオリネは自分の立場に無自覚すぎる

何となくお気づきかと思いますが、今まで良い結果を得られていたのは、勿論、ミオリネが優秀なのはあるのですが、それ以上にデリングが支えていてくれたからと言う事実が大きいのです。

そしてミオリネのもう一つの特徴は、人を使うのが非常に上手いという点です。
当たり前のように人を顎で使います。
勿論、自分も動きますが、地球寮からの流れを見ればわかる通り、割とやってる事は無茶苦茶です。

でも彼女の性質もあり、そして何よりベネリットグループの権威もある事から、割と順風満帆に今までは推移してきました。

さぁ、問題はここからです。
彼女がただの一個人になり下がった時、果たして彼女は彼女でいられるでしょうか?

例えばですが彼女が仮に総裁選に敗れ、一個人へと落ちた時、どれだけの人が力が周りに残るでしょうか?
良くも悪くも彼女が今まで彼女であり続けられたのは、父であるデリングの権力の庇護下にあったからこそだと言えます。
その傘が崩れ落ちた時、彼女は過酷なあの世界を生き抜く強かさを持ち合わせているか?

私はその時が来るのではないかと予想しています。
一方で、一見すれば親に洗脳され、ミオリネに見限られたように見える可哀想なスレッタですが、彼女は彼女なりに一歩ずつ自分を積み上げてきています。
一見するとミオリネの方が進んでいるように見えているのですが、精神的な部分ではスレッタの方が歩みが早いんですよ。

2人の精神面をトマトの未熟具合で表現されていましたが、あれは逆に言えばまだ成長できるという意味でもあります。
一方で、今を成熟しているミオリネは、果たして変わることができるのでしょうか?

私、温室の赤い熟しきったトマトがボタっと落ちる姿が幻視できるんですけど。
本当にこのスタッフは意地が悪いな!(更なる風評被害)

ちなみにここまで酷評っぽい感じになってしまいましたが、だからこそ人間らしくて私には好ましいです。
むしろこの性格をここまで綺麗に良く見せてきたなと私は思っていました。
人間ですから、汚い部分も好ましくない部分も持ち合わせています。
私は、ミオリネのそんな部分も含めて好ましい人物だと思いました。

そして、この子がどう変わっていくのか。
落とされる下準備が遂に揃ってしまったので、後半戦は割と一気に落ちていくと思っています。

まぁ、あくまで妄想ですので、チラシの裏程度に楽しんで頂けたなら嬉しいです。

どうなってしまうのか!? 凄く楽しみ!

今回も好き勝手に色々と妄想を語りましたが、どうなって行くのか気になりますね!
特にここからのミオリネの滑落っぷりをどう描いていくのか、とても気になっています。

もう少しミオリネを良い形で持っていくかと思っていたんですけど、あっさりひっくり返してくるところに、これまたこの作品の凄さが見え隠れしておりますね。

また相変わらず不穏な事を書きまくりましたが、いつも書いている通り、私は最後はハッピーエンドだと思っております。

ここでどうやら折り返し地点のようです。
来週は総集編っぽい感じですので、ここから先は更に物語が加速していくでしょう。

スタッフの皆様方も、また大変だろうと思いますが、無事に走り切って欲しいです。
応援しておりますよ!

今回の記事は以上になります。
お読みいただき、ありがとうございました。

© 創通・サンライズ・MBS

コメント

  1. UC より:

    今週はなんかもうグエル君の成長っぷりとかトラウマの克服っぷりとか
    あんだけ横暴なお坊ちゃんだったのにちゃんと慕われてたんだなとか
    ラウダは今週も兄さん好きすぎだろうとか
    出撃前のジェターク寮スタッフのシーンとかちょっと泣けましたよ
    今週はマジで主人公だったなぁ・・・自動操縦AIも手駒にしての戦いとか
    結果的に機能不全な相手への勝利でちょっとモヤモヤするけど、あのエアリアルに勝つならそうでもしないと無理なのも事実
    根回しも含めての勝負なのが<<決闘>>ですものね・・・
    てかハロに言わせるんかい!w(今週の笑いどころ
    さてスレミオに関しては管理人氏が十分に語ってるので言うことがないんですが
    ここにきて「ああ、トマトの温室ってスレミオの”温室育ち”にもかかってるのか」と痛感しますよね
    スレッタもミオミオも子供すぎる。例えパイロットとしての技術や経営戦略の頭の良さがあっても心が子供なんですよね。スキル一辺倒というか
    そんな2人だから震える手をお互いが繋ぐことで止めようとしてるのかなというEDの妄想をしたり
    ガンダムの呪いに関してはGガンダムの時が一番思い出されますね
    当初は「あんなのガンダムじゃねぇよ」とか散々なことを言われてたので
    でも見終わる頃には「こんなガンダムもいいじゃねぇか」と愛される作品になってましたし
    (もちろんダメな人はダメなんでしょうけど
    そう言えばニカ姉・ノレアと共にエラン5号くんも一緒にいるシーンで
    某格付けチェックの部屋を思い出してしまって笑っちゃったんですよねw
    伝わるかはわかりませんけど「このメンツまとめるのかよ」ってw
    さて次回は特番で次が2週後ですけど待ち遠しいですなぁ

  2. 泉絽 より:

    >>1
    UCさんへ
    こんにちはー
    いつもコメントありがとうございます
    今回のグエル戦は、何というか1話のリベンジって感じで全ての要素が上手く絡み合った神回でしたね
    あのエアリアルに勝つには、ああでもないと無理って言うのが、ね
    そしてグエルもその辺りは察しているにもかかわらず、それを超えて進むというのも、また色々と感じ入るところですね!
    スレミオ考察は大体終わったので、個人的にはもう満足なのですが、UCさんの仰る通り未熟の一言に尽きるので、ここをどうやって成長させていくかが見せどころですね
    温室と言う場所自体が、ミオミオ達を暗喩しているのはその通りですよね!
    何なら栽培されているのが子供達の暗喩なので、そういう意味でも皮肉が効いてます
    大人たちの苦労と慟哭の届かない場所でスクスクと成長する学園の子供達と言う意味がまた、非常にこの作品らしいです
    何にせよ命のやり取りが当たり前の世界で、対照的なこの二人なのでどう魅せていくか楽しみです
    ガンダムの呪いは、あくまで一例として取り上げましたが、Gガンは本当に叩かれましたもんね
    私はどんな形でもみんな違っていいと言う人なので、楽しませてもらいましたが!
    あー、格付け部屋はツイートで見て、なるほど!確かに!ってなりましたね
    ネタとしては不明ですが、確かにごった煮な感じになってきましたね
    まさか5号君そこに行くのか……(困惑) って感じでしたし
    その内、正解し続けるどこぞのアーティスト枠ができるんですかね……ニヤニヤ
    私も続きが楽しみです!
    ではではー

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